『蜜柑色づく津久井の丘と古刹を巡る』 
2013-11-18シニアネットきさらぎ・柴田芳江 

コース概略 
津久井浜駅より、五劫山法蔵院を始めとして、箕輪山仙古山七宝山安戸山の津久井五山古刹を巡る。 
また、高円坊市境の丘より東京湾、相模湾を一望し、武山、三浦富士を眺めながら途中の津久井浜観光農園に 
立ち寄り、三浦 一族津久井次郎義行縁の東光寺を経て、京急長沢駅迄の歴史と自然を満喫するコースでした。 
 
平成 25 11 18日 (月曜) 
集合場所京急津久井浜駅改札出口前広場 
時  間 :受付 09:00出発 09:30行程約 7キロ 時 間受付 09:00出発 09:30 行程約 7キロ
       昼食 (懇親食事会) 京急長沢駅前の中華食堂 麒麟楼 
 
好天に恵まれて半日コースの今回は出席率がとても良く、31名の参加者があった。先づ、津久井浜駅から法 
蔵院へと足を運ぶ。津久井の地名のいわれについて、かって津久井浜駅の周囲は一面の田んぼであった。その
中に井戸があり、これを「筑井」と言い、三浦五井の一つに数えられていた。 
 
法蔵院の山門にある龍の彫刻は、左甚五郎の作と伝えられている。しけの夜に海を渡り房総へ行くという伝説 
があり、そのため、逃げ出さないように左眼に「目打ち」として五寸釘が打ってあるといわれている。
このため「目釘の龍」ともいわれる。 
 
 
 
往生院は、元禄元年(1558)の創建、開山は明誉上人で、開基は長谷川正寛と伝えられている。浄土宗。 
阿弥陀3尊像は横須賀市の文化財に指定されている。近くには元学問所だったところがあり、戦前は長谷川姓で 
ないと入学資格が無かったとか。欄間から下がる寄進の書付けにも長谷川姓で檀家も長谷川姓ばかりかと。 
住職はさいとう氏とのこと。15分程、寺の歴史など本堂に上がりお話を聞く。 
 
津久井という土地は「温暖」なのだということが、あちらこちらにに見かけるみかん畑で感じられる。 
みかんが低木にたわわになっている。色づき加減がちょうど今が食べごろという時期。観光農園の売店では蜜柑 
が品切れという。土曜、日曜の団体のお客さんで今日は月曜日のせいだろうか、、。 
ここでも人手が足りないのだろうか そういえば結構、放置されている畑を見かけたが。 
 
円坊は、和田義盛の孫の朝盛のことと言われている。和田義盛は三浦大介義明の孫で、頼朝の鎌倉幕府立ち上げ 
に功があったことから、侍所の初代別当に任ぜられた武将である。のちに、北条義時の策謀に乗せられ建保の乱 
を起こし、一族は滅亡してしまう。建保の乱では朝盛も義盛に従ったが生き延び、家来と共にこの地に逃れ高円 
坊と名乗り田畑を開墾して余生を送ったと伝えられている。地名は朝盛=高円坊に由来すると言われている。 
 
広々としたキャベツ畑の真ん中で「高円坊」の地名の由来の説明を、また市境の説明も。三浦市と横須賀市との 
市境。市境が道路の真ん中ということは無くそれは補修の問題が絡むからとのこと。山倉氏の説明はとても解り 
易く嬉しい。7キロの行程を皆さん元気に歩かれておしゃべりにも花が咲いた。麒麟楼ではちょっと遅めの昼食 
でしたが和気藹々で中華のお料理を美味しくいただきました。楽しい時間が過ごすことが出来ました。 
案内役の山倉様 有難うございました。 
また、皆様のご協力で無事、楽しく終えることが出来ました、有難うございました。